チャート
編集権限のあるチーム管理者が使用できます。
概要
チャートはポイントの期間データをグラフ表示します。 ダッシュボードで指定した期間内の全レコードをプロットします。 下図は室内で計測した CO2 濃度センサデータのグラフです。
チャート
センサの計測データをそのまま表示するだけでなく任意の区間で集計して表示することもできます。下図は CO2 濃度の 30 分平均値をプロットしたグラフです。
チャート(平均)
デフォルトでは「線グラフ」表示ですが「棒グラフ」または「ステップ」表示に切り替えることもできます。
チャート(平均)の棒グラフ
チャート(平均)のステップ
また、1 つのチャートに複数のグラフ(ポイント)を表示することもできます。
複数グラフ表示
以下、ダッシュボード編集画面のリソースから「チャート」を作成、もしくは既存の「チャート」を選択して編集作業を開始します。
チャートの設定
チャート編集画面の左側にチャートの名前や更新間隔などを変更するための入力フォームがあります。
チャートの設定
チャートの名前を設定する
- 「名前」の入力欄にテキストを入力
- 「保存」をクリック
チャートの名前を設定する
チャートの更新間隔を設定する
チャートに表示する期間データの更新間隔を秒単位で設定します。
- 「更新間隔」の数値を入力
- 「保存」をクリック
チャートの更新間隔を設定する
縦軸
グラフの値軸です。軸に沿って時系列データの値をプロットします。
チャート編集画面の右上に縦軸の設定があります。 縦軸の単位、最小値と最大値、表示の有無などを設定できます。
縦軸の設定
縦軸の単位を設定する
縦軸の値の単位を設定します。
- 縦軸の「単位」のテキストを入力
- 「保存」をクリック
縦軸の単位を設定する
縦軸の目盛りの末尾に表示されます。
縦軸の単位
縦軸の最小値と最大値を設定する
デフォルトでは縦軸の最小値と最大値はグラフの値の範囲に合わせて自動的に決定されます。 この自動機能を解除して、縦軸に固定の最小値と最大値を設定する場合は、以下の手順を実施します。
- 「縦軸自動スケール」をオフ
- 「最大」と「最小」に数値を入力
- 「保存」をクリック
縦軸の最小値と最大値
縦軸を非表示にする
縦軸の表示が不要なら隠すこともできます。以下の手順を実施します。
- 「縦軸を隠す」をオン
- 「保存」をクリック
縦軸を非表示にする
縦軸を内側に表示する
縦軸の目盛り表示によりグラフの表示領域が狭くなってしまう場合があります。 その場合、縦軸の目盛り表示を内側にすることができます。以下の手順を実施します。
- チャートの基本設定の「軸を内側に表示」をオン
- 「保存」をクリック
縦軸を内側に表示する
Tips ダッシュボードに複数のチャートを縦に並べて表示する場合、縦軸を内側にすることで横軸(時間軸)の目盛りを揃えることができます。
異なるチャート間で横幅を合わせる
縦軸を増やす
単位が異なるグラフを表示する場合は、縦軸を増やして異なるスケールでプロットすることもできます。 グラフ表示したいデータの種類に応じて縦軸を追加してください。
- 縦軸の「新規作成」をクリック
- 「保存」をクリック
縦軸を増やす
追加した縦軸はチャートの左右に別れて表示されます。 下図は 1 番目に「%」、2 番目に「℃」の縦軸を追加した例です。 左側に「%」の縦軸、右側に「℃」の縦軸を表示しています。
縦軸をデータの種類ごとに用意
グラフ
グラフにはポイントを割り当てます。縦軸の中に任意のポイントを追加できます。
チャート編集画面の縦軸の設定の中にグラフの設定があります。
グラフの設定
グラフを新規作成する
- ポイントごとの設定の「新規作成」をクリック
- 「保存」をクリック
グラフを新規作成する
グラフのポイント ID を選択する
グラフ表示するポイント(時系列データ)を選択します。
- ポイントごとの設定の「ポイント ID」の入力欄をクリック
- 右のダイアログで、任意のポイントの「選択」をクリック
- 「保存」をクリック
グラフのポイント ID を選択する
グラフの名前を設定する
グラフの名前には初期状態ではポイント名が表示されます。任意の表示名に変更できます。
- ポイントごとの設定の「名前」にテキストを入力
- 「保存」をクリック
グラフの名前を設定する
グラフの見た目を変更する
「基本」タブの「表現方法」の列に設定があります。 グラフの種別、色、塗り潰しの有無を設定できます。 変更を適用する場合はメニューの「保存」をクリックしてください。
グラフ設定の基本タブの表現方法
グラフの種別は 3 種類から選択できます。
グラフの種別
色はカラーパレットから自由に選択できます。
グラフの色
グラフの内側を指定色で塗り潰すか選択できます。
グラフの塗り潰しの有無
グラフの間を塗り潰す
デフォルトではグラフの値がプロットされた位置から横軸(X 軸)までを塗り潰します。同じ縦軸の中で他にもグラフを表示している場合、塗り潰す範囲を対象のグラフのプロット位置に変更できます。
「塗り終点」の選択リストからグラフの「No」を選択します。 下図は CO2 濃度の 1 時間ごとの平均値(No.1)と最小値(No.2)をグラフ化し、平均値と最小値の差の部分を塗り潰しています。
グラフの塗り潰し範囲
グラフの間を塗り潰すためにはグラフの時系列データの目盛り(例:1 時間ごと)が揃っていることが必須条件です。時系列データの集計時間を合わせると同じ目盛りになります。
時系列データを集計する
「基本」タブの「集計」の列に設定があります。
- 集計の方法、時間、単位を入力
- メニューの「保存」をクリック
グラフ設定の基本タブの集計
集計方法には以下の種類があります。
項目 | 内容 |
---|---|
生値 | 集計なし。そのまま全レコードを表示する |
合計 | 集計時間内の数値の合計を表示する |
平均 | 集計時間内の数値の平均を表示する |
最新 | 集計時間内の最も新しいレコードを表示する |
最古 | 集計時間内の最も古いレコードを表示する |
最大 | 集計時間内の最も大きい数値を表示する |
最小 | 集計時間内の最も小さい数値を表示する |
件数 | 集計時間内のレコード件数を表示する |
時間軸(横軸)の目盛りを集計時間に合わせる
時間軸の目盛り幅はデフォルトで最小の「1 ミリ秒間隔」に設定されています。
棒グラフで表示すると棒グラフの幅が細く表示されます。 「最小時間」の設定を変更すると棒グラフを適切な太さで表示できます。
時間軸の目盛り幅を設定する
実際には 5 分毎に送信するセンサや 1 時間毎の平均値など、時系列データの間隔は様々です。 グラフの集計機能を使うと粒度を揃えることができるので一緒に活用することをおすすめします。
時系列データを閾値で絞り込む
時系列データを閾値で絞り込むことができます。 閾値との大小比較、一致または不一致で判定します。
グラフ設定の「検出」タブの「絞り込み」の列に閾値と判定方法を設定します。 変更を適用する場合はメニューの「保存」をクリックしてください。
グラフ設定の検出タブの絞り込み
閾値(数値または文字列)と判定方法(以上、未満など)を設定します。 最大で 2 セットの条件を設定できます。
時系列データの絞り込みの条件
- 例: CO2 濃度を 400 ppm 以上 600 ppm 以下の範囲に絞り込む。
- 条件 1:閾値「400」、判定方法「以上」
- 条件 2:閾値「600」、判定方法「以下」
時系列データの絞り込み
時系列データの変化点を検出する
時系列データのエッジ検出が可能です。時系列で同じ値が連続している点は除外し、変化点のみをグラフ表示できます。
グラフ設定の「検出」タブの「変化検出」の列に設定します。 変更を適用する場合はメニューの「保存」をクリックしてください。
グラフ設定の検出タブの変化検出
値を「文字列」として扱うか「数値」として扱うか選択できます。
例えば時系列データの値の中に「1」と「1.0」が含まれている場合、比較結果として文字列なら不一致、数値なら一致とみなす。
時系列データの変化検出の方法
下図は室内に設置した人感センサの時系列データです。室内に人間が居る場合は「1」、不在の場合は「0」を定期的に送信するセンサです。同じ値が連続している点は除外され「1」から「0」、「0」から「1」に変化した瞬間を表示しています。
時系列データの変化検出
時系列データの数値を補正する
時系列データの数値に対して係数の加算または乗算が可能です。
グラフ設定の「補正」タブを開いて係数と演算方法を設定します。 変更を適用する場合はメニューの「保存」をクリックしてください。
グラフ設定の補正タブ
演算は最大 2 回まで設定可能で、演算 1 の計算後に演算 2 が計算されます。
数値の演算パターン
- 演算結果 = ポイント値 + 係数 1
- 演算結果 = ポイント値 × 係数 1
- 演算結果 = (ポイント値 + 係数 1) + 係数 2
- 演算結果 = (ポイント値 + 係数 1) × 係数 2
- 演算結果 = (ポイント値 × 係数 1) + 係数 2
- 演算結果 = (ポイント値 × 係数 1) × 係数 2
グラフの凡例を表示する
グラフの凡例を表示する
時間軸(横軸)をデータが存在する箇所だけ表示する
デフォルトでは時間軸(横軸)の長さはダッシュボードの期間に合わせて表示されます。
時間軸をグラフのデータが存在する時間帯に合わせたい場合は「期間全体表示」をオフにします。 変更を適用する場合はメニューの「保存」をクリックしてください。
期間全体表示をオフにする
上図の変更前は期間の範囲(0 時から 24 時間)に合わせて表示されていましたが、変更後はグラフデータの範囲のみ表示されています。
その他
積上グラフを表示する
1 つの縦軸の中に複数のグラフを設定している場合は積上グラフ表示が可能です。 縦軸設定の「積上グラフ」の選択リストから種類を選択してください。
下図は「積上」の例です。
積上グラフ
下図は「100% 積上」の例です。
100% 積上グラフ
チャートのヘッダを表示する
- 「ヘッダ表示」のチェックを切り替える
- 「保存」をクリック
チャートのヘッダ表示方法を設定する
「ヘッダ表示」をオンにすると上部にチャートの名前が表示されます。
マップのヘッダ
「ヘッダ表示を自動的に隠す」をオンにすると通常は非表示でカーソルが上に乗っているときだけヘッダ表示されるようになります。 「デフォルトでピン止め」をオンにするとヘッダ表示が固定されます。
チャートのファイル出力を有効化する
ファイル出力は 2 種類サポートしています。
- 画像出力: チャートの画像を JPEG / PNG ファイル出力
- CSV 出力: チャートに含まれる時系列データを CSV ファイル出力(ZIP 圧縮)
以下の手順を実行してください。 有効化するとチャートの右下にダウンロードボタンが表示されます。
- 各種「出力有効」のチェックをオン
- 「保存」をクリック
チャートのファイル出力を有効化する